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本日は弊社が運営しているレシピサイト「カロレピ」の管理栄養士の健康コラムをご紹介します。
今回は、高齢者の摂食・嚥下(えんげ)障害についてのお話です。
冬がやってくると、高齢者がお餅を喉につまらせるといった事故が毎年起こってしまいますよね。
そのような事故を招かないために、飲み込みにくい人にとって、どのような食事が良いのかについてお話ししたいと思います。
なぜ飲み込みにくくなるのでしょうか。
原因は色々ありますが、1つにまず加齢が挙げられます。
加齢により、食べるための筋力は徐々に衰えてしまいます。
また歯周病などで歯の数が減ってしまったり、唾液の量が減ったりすることで、食べる力はどんどん低下してしまうのです。
固いものや粘りのある食べ物が飲み込みにくいタイプは、やわらかく調理するとよいでしょう。
このタイプの方は、焼き芋、ゆで卵、パン、お餅などが苦手なはずです。
ひどくなると食べ物だけでなく、唾液や痰を飲み込むことも難しくなってきます。
ご自身でやわらかく調理することが難しい場合は、やわらか食といったレトルト商品を利用していただくのもよいですね。
液体が飲み込みにくいタイプは、片栗粉などでとろみをつけるとよいでしょう。
また冷たいものや熱いものは嚥下機能が改善されやすいため、冷やした飲み物を利用するのもよいですね。熱い飲み物はやけどに注意してくださいね。
飲み込む力の衰えは、はじめのうちは気がつきにくいものです。
・お茶などの液体を飲んで、むせたり咳き込んだりしていないか?
・食べ物を飲み込んで、むせたり、咳き込んだりしていないか?
・食べ物を飲み込むと、何度も飲み込む動作をしていないか?
・食べ物を飲み込まないで、口の中にためていないか?
早めに気づくことが大切ですので、本人だけでなく、周りの人もこういった危険信号を見逃さないようにしましょう。
できるだけ長く普通の食事を口から食べたいものです。
日頃から、食べる力を鍛えるためのお口の体操をされるのもよいですね。
また歯磨きも大切です。
口の中を清潔に保つことは病気の予防にもつながり、唾液の分泌を促すなどの口腔機能が改善されます。
食事はできるだけ家族や友人と話をしながら楽しくとるのがよいですね。
そうすることで、事故の予防にもつながります。
また誰かと食事をすることは、心の健康にもつながると私は思っています。
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