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本日は弊社が運営しているレシピサイト「カロレピ」の管理栄養士の健康コラムをご紹介します。
飽和脂肪酸(ほうわしぼうさん)をご存知でしょうか?
脂質の構成成分である脂肪酸の1種ですが、聞き慣れない言葉かもしれませんね。
飽和脂肪酸は肉や乳製品に多く含まれています。
バター、ラード、牛脂などを思い浮かべてください。
これらには、飽和脂肪酸が多く含まれているのですが、どれも常温では固まっていますよね。
これらは、融点(固体がとける温度)が高いので、常温では固まっているのです。
飽和脂肪酸を多く含むものは、常温では固体というイメージを持っていただけるとよいですね。
飽和脂肪酸は、脂質の構成成分であり重要なエネルギー源です。
しかしながら、とりすぎは禁物です。
なぜなら、動脈硬化や心筋梗塞の危険を高めてしまう可能性があるからです。
動脈硬化や心筋梗塞罹患を予防するために注意すべき点としては、飽和脂肪酸を減らすと同時に、多価不飽和脂肪酸をしっかりとることです。
飽和脂肪酸のなかでも、乳製品に含まれるものより、肉に含まれるものの方が、どうも悪さをするようです。
また、飽和脂肪酸は、血清コレステロールを上昇させる危険もあります。
ですので、LDLコレステロール値が高い方は特に、飽和脂肪酸のとりすぎに注意しなければいけません。
飽和脂肪酸を多く含む肉料理や洋食を控え、多価不飽和脂肪酸を多く含む魚料理や脂質の少ない和食を心がけていただけるとよいでしょう。
一方で、飽和脂肪酸を減らすと逆に脳卒中が増えるという研究もあるとのことですが、脳卒中(脳出血、脳梗塞)と飽和脂肪酸の関連性については不明であり、飽和脂肪酸が少ないことが原因なのか、飽和脂肪酸を含む肉などのたんぱく質が少ないことが原因なのか、まだはっきりとはわかっていないようです。
飽和脂肪酸を減らすことにより、高齢者の方に関しては特に、栄養不足に陥る危険がありますのでご注意ください。
飽和脂肪酸を多く含むお肉を減らしたとしても、お魚や大豆製品、卵などでしっかりたんぱく質をとるように心がけていただけるとよいですね。
飽和脂肪酸の人体への影響については、まだまだ不明瞭な部分も多いように思います。
一概に飽和脂肪酸を悪者扱いすることはできませんが、やはりとりすぎは禁物ですので、今できることとしては、常に栄養バランスを考えて食事をしていただけるとよいですね。
参考文献:
「日本人の食事摂取基準(2015年版)」 厚生労働省
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