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行事食シリーズ「冬至」

本日は弊社が運営しているレシピサイト「カロレピ」の管理栄養士の健康コラムをご紹介します。

秋、冬と季節が移り変わり、日が短くなりましたね。
17時には外はもう真っ暗で、そして寒くて、冬は行動範囲が狭まってしまいます・・・。
1年で、最も昼が短い日をご存知ですか?
その日を「冬至」といいます。

冬至は12月21日ごろで、最も昼が短い、つまり太陽の力が弱まっている日です。
ですので、冬至を境に、昼が長くなる、つまり太陽の力がよみがえるとされており、
太陽が復活する日として考えられてきました。
太陽が復活するとともに、運気が上昇するように願う日でもあります。

冬至の日の習慣といえば、ゆず湯に入って、南瓜を食べるといったことが主でしょう。
若い世代のご家庭では、冬至という行事すら、あまり気にとめないものかもしれませんね。
健康に過ごせるようにと願う、とても良い行事ですので、ぜひ冬至を知っておいてくださいね。

ゆず湯に入るというのは、冬至を「湯治」とかけたことによる風習です。
なぜ、ゆずなのかというと、ゆずには血行促進効果があり、冷え症や神経痛などをやわらげてくれるからです。
その他、「融通がききますように」という願いも込められているそうです。

また、南瓜(なんきん)を食べることにも理由があります。
運気上昇の願いを込めて、「ん」のつく食べ物を食べるというわけです。
南瓜は「ん」が2つついているので、より運気上昇ですね。
その他、れんこん、にんじん、きんかん、うどんなども運が向く食べ物とされています。

南瓜はビタミンA、ビタミンEなどのビタミンが豊富に含まれています。
冬場はビタミンが摂りにくい季節ですので、年中食べられる南瓜は、ビタミンが摂れる野菜として重宝します。
ビタミンを摂ることで、風邪予防にもなりますよ。
ですので、冬至に南瓜を食べると、風邪をひかない、病気にかからないと言われてきました。

ゆず湯も南瓜も、健康にはもってこいなのです。
その他、冬至によく食べるものとして、あずきの入ったお粥、南瓜とあずきを煮た「いとこ煮」があります。
あずきの赤色は、太陽を意味し、魔除けの力があるとされているからです。
こんにゃく、ゆずジャムやゆず茶も、冬至の日に食べたりします。

12月に入って、本格的な寒さがやってきました。
風邪やインフルエンザが流行る時期でもありますよね。
今年の冬至は、ゆず湯に入って、南瓜を食べてみてはいかがでしょうか。
そして、元気に健康で、冬を乗り切ってくださいね。

参考文献:
 「子どもに伝える行事の由来と行事食」 すとうあさえ監修 メイトブックス
 「食で楽しむ年中行事12か月」 高橋司著 あいり出版



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